癒す自己啓発の基本は2つ。一つは感謝だ。そしてもう一つが自己の肯定だ。
特に感謝は効果が大きい。毎日10個ずつ今日あった感謝できる事をノートに書いてから寝るだけで、現実への感覚がだいぶ変わる。
少しずつ、現実の感謝できる部分を見つけられるように変わっていくからだ。
そうなれば、後は勝手に、徐々に現実の方も良くなっていく。感謝がデフォルトの状態になれば、現実も感謝が基準の世界になる。
もちろん悪いことも起こり続けるが、それにだっていい部分を発見できるようになる。
では、自己肯定に話を移そう。自己肯定のやり方は簡単だ。まずは毎日自分の良いところを10個ずつ描くようにしてほしい。なんなら週一でもいい。まずは自分には良いところがあると認められるようになることだ。
何かが上手くいったら、心の中で「さすが自分だ」と褒めてやること。人に褒められたら素直に「ありがとう」と答えること。もし失敗してしまっても、自分が頑張った事を褒める事。
それが板について来たら、少し自信もついてくるだろう。
少しずつ心に余裕ができたら、ネガティブの受け入れもおこなう。具体的には自分の悪いところを書き出し、そのおかげで得られているものを書き出すのだ。
自分のどんなに悪い点にも、必ずいい部分や、そこから学べていることがある。ないと思うかもしれないが、必ずある。ネットで検索すれば、短所を長所に言い換えているところは沢山ある。だが自分で考えて欲しい。自分で本気で納得できることが1番重要だからだ。
これには根気がいる。ポジティブな部分を受け入れるのにはそれほど時間はかからないだろうが、こちらはしばらくかかるだろう。
しっかり根気よく取り組んでいけば、自分のポジティブな部分もネガティブな部分も受け入れた、本当の自信を持った人間になることができる。
自分にしっかりと根拠のない自信を持つことができれば、不安を埋めるための行動が減り、自分がやりたい事、ワクワクする事に動いていけるだろう。
…ここまでは、どこかで読んできたかもしれない。ここからが本題だ。
何をするのか先に書くならば、不安や怒りのような感情と、それにより体に現れた不快感に感謝することだ。
僕は「まだ、自分のどこかを認められていない気がする」と感じていた。
自分や現実をある程度許せるようになると、頭の中のネガティブな声が少なくなっていく。
だが、ネガティブな反応そのものが消えたわけではなかった。直接声が聞こえることが減っただけで、ネガティブな反応は体に現れていた。
最初の記事で書いたように、自分は休む事を肯定している。だが長時間動画でも見ながらだらけていると、胸に不快感が現れる。何かしなければならないという焦り、不安が残っているのだ。
しかしこの焦りも、自分を想う心から出て来ている。「自分に行動をとって、幸せになってほしい」と願うから焦ったり、体に危険信号を出してくれるのだ。だから「自分の事を大事に思ってくれるから不安になってくれるんだね、ありがとう」と言ってやる事だ。周りに人がいるなら、言わずに書けばいい。
思考は基本勝手に現れるものだから、思考で感謝を作るのはなかなか難しい。書いたり口に出すのがおすすめだ。
あれ、これ前半の文章いらなくね?とお思いかもしれないが、そんなことはない。
ネガティブな反応を消し去ろうとして感謝できる理屈を並べて感謝を述べても、きっと不快感は残ったままだろう。
実際、「思考にも感謝しなさい」という教えを知った時には上手くいかなかった。
恐らく、本気で感謝できるようになっておく必要があるのだ。
まずは普通に感謝できることから見つけていくこと。次に自分の良いところに感謝して、悪いところにも感謝する。
必要な基礎ができたら、きっとネガティブな反応にも感謝できるようになるだろう。