これで最後の自己啓発!

既存の自己啓発と自分の直感を組み合わせたら色々上手く行き始めたので共有する次第。

なぜそれでもポジティブ思考を勧めるのか:中庸とは

現実を安定させるには、心を安定させる、すなわち中庸の状態になる必要がある。偏りすぎは不均衡を生み出すからだ。では、なぜ人はポジティブ思考を勧めるのか?

ポジティブ思考だけでOKじゃない!?

 

「ポジティブ思考」という言葉を、一度は聞いた事があるだろう。

 

物事を前向きに捉える事で悩む時間を減らし、それが行動のパフォーマンスを上げる。自分や現状も良しとして捉え、自分に優しい言葉がけをする事で癒しも得る。攻防共に優れもの、という訳だ。

 

しかしこのポジティブ思考には弱点がある。

人によっては、こんな事が起きた事があるかもしれない。

「いつもポジティブ思考を心がけているのに、いつも悪いことが起きる!」

「ポジティブ思考でいるからポジティブな仲間が集まるはずなのに、周りにネガティブな人が現れる!」

ポジティブに偏りすぎると、それを打ち消す量のネガティブが現れる。

 

スピリチュアル的には「振り子の法則」と言われていることだ。あるいは自分の認めてないネガティブな部分が出てきてるとか宇宙が釣り合いを取ろうとしてるとかあるだろうが、あえて理屈をつけるなら、≪無理にポジティブに思うことで心と頭に負荷がかかり、パフォーマンスが低くなる。その結果悪い結果を作る行動をとってしまったり、ネガティブな相手に好かれる行動をとってしまう。≫と言ったところか。

 

(基本的には法則ありきで理由理屈は後付けなのだが、これまで論理的に暮らしてきた我々からするとそれは受け入れがたいだろう。慣れるまではこうやって理屈を付けながら覚えていくと良い。)

 

基本的には、自分の波長と同じものが引き寄せられてくるが、偏りすぎるとそうもいかないのだ。過ぎたるは及ばざるが如し。

 

(ふと思ったが、どんなにポジティブな出来事もネガティブに捉えられるように出来れば、逆にポジティブな出来事が起こりやすくなるのではないだろうか。まぁ、精神衛生上よろしくないだろうが…)

 

中庸とは

 

一方、これも自己啓発で言われていることに「中庸」という言葉がある。

 

ポジティブにも、ネガティブにも偏らない事とよく思われるが、実際にはポジティブもネガティブも両方認める事だ。

 

例えば、悪い出来事が起きても、そこから学べた事やそれがメリットになった事を書き出す事。

天邪鬼なように見えるが、ただのポジティブ思考と違う。なぜなら最初に感じたネガティブを否定しないからだ。

 

普通のポジティブ思考なら、悪い点を思考で打ち消し、「これは良いことなんだ!」と無理やりにでも思うだろう。そうではなく、自然と出たネガティブを受け入れながら、良い点も認めるのだ。

 

自分の悪い部分に関しても、見ないフリをするのではなく、それを悪く思う事も認めつつ、その事で得ている利点も受け入れる事。

 

そうすれば、無理に思考を弄らなくても自然と良い気分で居られるようになる。いい気分で居られれば、自ずと良い結果が得られるだろう。

中庸でいつづけるなら、良い結果が得られやすくなった時も、その出来事に存在する悪い点を見つけておく事だ。

 

なぜポジティブを勧めるのか

 

では、なぜ巷にはポジティブを勧める本やサイトがわんさかあるのだろうか。

 

それは中庸への入門としてポジティブ思考が便利だからだ。

 

9割9分の人はネガティブに偏りがちだ。だからただポジティブを意識する分にはよっぽど偏りすぎる事は少ない。

 

それに、人間の思考はネガティブが基本だ。それは何百万年も昔から危険な野生の世界で暮らしてきた名残だ。今は命を落とすような危険はとてつもなく少なくなったが、世界の変化に脳はついてきていない。

 

人間は無意識のうちに1日6万回も思考をしているといい、そのうちの殆どはネガティブなものだと言う。

人間が自ら意識できる範囲(顕在意識)はおよそ1割だと言われている。自己啓発やセルフマネジメントを始めたばかりなら、意識的にポジティブに偏らせるのは問題ない訳だ。

 

だが、自分で操れる範囲で意識したものは、少しずつ無意識、潜在意識に贈られていく。

潜在意識のネガティブとポジティブの均衡が崩れた時、外界もまたアンバランスになる。

 

ここで中庸の出番だ。中庸なあり方を会得することで、心の安定、ひいては現実の改善につながっていく。

 

おわかり頂けただろうか。

初めはポジティブに考えることすら難しい。ましてやネガティブを受け入れつつポジティブにも捉えるなど、最初からやるにはいくらか難しい。

だからポジティブを勧める人は多いし、まずはそこから始めればいい。

 

なんならポジティブ思考だけでも、ある程度まで内面や現実をよくする事ができるだろう。

 

頭打ちになってきたり、余裕が出てきたら、自然と中庸な考えに興味が湧くはずだ。もしも今ネガティブに困り過ぎて精一杯なら、中庸を学ぶのはそうなってからでも遅くない。